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回向の心行を獲れば、即の時に大乗正定聚の数に入るなり。正定聚に住するが故に、必ず滅度に至る。必ず滅度に至るは即ち是れ常楽なり。常楽は即ち是れ畢竟寂滅なり。寂滅は即ち是れ無上涅槃なり。無上涅槃は即ち是れ無為法身なり。無為法身は即ち是れ実相なり。実相は即ち是れ法性なり。法性は即ち是れ真如なり。真如は即ち是れ一如なり。
 然れば、弥陀如来は如より来生して、報・応・化、種種の身を示し現したまうなり。

 必至滅度の願文、『大経』に言わく、「設い我、仏を得んに、国の中の人天、定聚に住し、必ず滅度に至らずは、正覚を取らじ」と。已上
 『無量寿如来会』に言わく、「若し我成仏せんに、国の中の有情、若し決定して等正覚を成り、大涅槃を証せずは、菩提を取らじ」と。已上
 願成就文、『経』(大経)に言わく、「其れ衆生有りて、彼の国に生まるれば、皆悉く正定の聚に住す。所以は何ん。彼の仏国の中には、諸の邪聚及び不定聚無ければなり」と。
 又言わく(大経)、「彼の仏国土は、清浄安穏にして微妙快楽なり。無為泥洹の道に次し。其

漢文

向心行、即時入大乗正定聚之数。住正定聚故、必至滅度。必至滅度即是常楽。常楽即是畢竟寂滅。寂滅即是無上涅槃。無上涅槃即是無為法身。無為法身即是実相。実相即是法性。法性即是真如。真如即是一如。
然者弥陀如来、従如来生、示現報応化種種身也。