巻次 化本 382頁 表示設定 ブックマーク 表示設定 文字サイズ あ あ あ 書体 ゴシック 明朝 カラー あ あ あ テキスト情報 本文 画像情報 画像情報 本文 衆宝を以て、以て交露とす。其の上に覆蓋せり。内外左右に諸の浴地有り。十由旬、或いは二十・三十、乃至百千由旬なり。縦広・深浅、各おの皆一等なり。八功徳水、湛然として盈満せり。清浄香潔にして、味、甘露の如し」と。 又言わく(大経)、「「其れ胎生の者は、処する所の宮殿、或いは百由旬、或いは五百由旬なり。各おの其の中にして、諸の快楽を受くること、忉利天上の如し。亦皆自然なり。」 爾の時に慈氏菩薩、仏に白して言さく、「世尊。何の因、何の縁あってか、彼の国の人民、胎生・化生なる」と。 仏、慈氏に告げたまわく、「若し衆生有りて、疑惑心を以て諸の功徳を修して、彼の国に生まれんと願ぜん。仏智・不思議智・不可称智・大乗広智・無等無倫最上勝智を了らずして、此の諸智に於いて疑惑して信ぜず。然も猶、罪福を信じて善本を修習して、其の国に生まれんと願ぜん。此の諸の衆生、彼の宮殿に生まれて寿五百歳、常に仏を見ず、経法を聞かず、菩薩・声聞・聖衆を見ず。是の故に彼の国土には、之を「胎生」と謂う。乃至 弥勒、当に知るべし。彼の化生の者は、智慧勝れたるが故に。其の胎生の者は皆、智慧無きなり。」乃至 仏、弥勒に告げたまわく、「譬えば転輪聖王の如し。七宝の牢獄有らん。種種に荘厳し、牀帳を張設し、諸の繒幡を懸けたらん。若し諸の小王子、罪を王に得たらん。輒ち彼の獄の中に内れて、繫ぐに金鎖を以てせん。」乃至 紙面画像を印刷 前のページ p382 次のページ 初版p328へ このページの先頭に戻る