巻次 化本 395頁 表示設定 ブックマーク 表示設定 文字サイズ あ あ あ 書体 ゴシック 明朝 カラー あ あ あ テキスト情報 本文 漢文 画像情報 画像情報 本文 断うれば、仏、迎え将てまします。一食の時、尚、間有り。如何が、万劫、貪瞋せざらん。貪瞋は人天を受くる路を障う。三悪・四趣の内に身を安ず」と。抄要 又云わく(般舟讃)、「定・散、倶に回して宝国に入れ。即ち是れ如来の異の方便なり。韋提は即ち是れ女人の相、貪瞋具足の凡夫の位なり」と。已上 『論註』に曰わく、「二種の功徳相有り。一には有漏の心より生じて法性に順ぜず。謂わゆる、凡夫・人天の諸善、人天の果報、若しは因、若しは果、皆是れ顚倒す、皆是れ虚偽なり。故に「不実の功徳」と名づく」と。已上 『安楽集』に云わく、「『大集経』の「月蔵分」を引きて言わく、「我が末法の時の中に、億億の衆生、行を起こし道を修せんに、未だ一人も得る者有らじ」と。当今は末法なり。是れ五濁悪世には、唯、浄土の一門有りて通入すべき路なり」と。 又云わく(安楽集)、「未だ一万劫を満たざる已来は、恒に未だ火宅を勉れず。顚倒墜堕するが故に。各おの用功は至りて重く、獲る報は偽なり」と。已上 然るに今、『大本』(大経)に拠るに、真実方便の願を 漢文 然今拠『大本』超発真実方便之願。亦 紙面画像を印刷 前のページ p395 次のページ 初版p338・339へ このページの先頭に戻る