巻次 化本 400頁 表示設定 ブックマーク 表示設定 文字サイズ あ あ あ 書体 ゴシック 明朝 カラー あ あ あ テキスト情報 本文 漢文 画像情報 画像情報 本文 「横超」は本願を憶念して自力の心を離るる、是れを「横超他力」と名づくるなり。斯れ即ち専の中の専、頓の中の頓、真の中の真、乗の中の一乗なり。斯れ乃ち真宗なり。已に「真実行」(行巻)の中に顕し畢りぬ。 夫れ、「雑行」・「雑修」、其の言、一にして、其の意、惟れ異なり。「雑」の言に於いて万行を摂入す。五正行に対して、五種の雑行有り。「雑」の言は、人天・菩薩等の解行雑せるが故に、「雑」と曰えり。本より往生の因種に非ず。回心回向の善なり。故に「浄土の雑行」と曰うなり。 復た「雑行」に就いて、専行有り、専心有り。復た雑行有り、雑心有り。「専行」は、専ら一善を修す。故に「専行」と曰う。「専心」は、回向を専らするが故に「専心」と曰えり。「雑行雑心」は、諸善兼行するが故に「雑行」と曰う、定散心雑するが故に 漢文 横超者憶念本願離自力之心、是名横超他力也。斯即専中之専、頓中之頓、真中之真、乗中之一乗。斯乃真宗也。已顕「真実行」之中畢。夫雑行・雑修、其言一而、其意惟異。於雑之言摂入万行。対五正行有五種雑行。雑言、人天菩薩等解行雑故曰雑。自本非往生因種。回心回向之善。故曰浄土之雑行也。復就雑行、有専行、有専心。復有雑行、有雑心。専行者専修一善。故曰専行。専心者専回向故曰専心。雑行雑心者、諸善兼行故曰雑行、定散心雑故曰雑心也。 紙面画像を印刷 前のページ p400 次のページ 初版p341・342へ このページの先頭に戻る