巻次 化本 403頁 表示設定 ブックマーク 表示設定 文字サイズ あ あ あ 書体 ゴシック 明朝 カラー あ あ あ テキスト情報 本文 漢文 画像情報 画像情報 本文 本』(阿弥陀経)の一心と、一異云何ぞや。 答う。今、方便真門の誓願に就いて、行有り、信有り。亦真実有り、方便有り。願は即ち植諸徳本の願、是れなり。行は此れに二種有り。一には善本、二には徳本なり。信は即ち至心回向欲生の心、是れなり〔二十願なり〕。機に就いて、定有り、散有り。往生は此れ難思往生、是れなり。仏は即ち化身なり。土は即ち疑城胎宮、是れなり。 『観経』に准知するに、此の『経』(阿弥陀経)に亦顕彰隠密の義有るべし。 「顕」と言うは、経家は一切諸行の少善を嫌貶して善本・徳本の真門を開示し、自利の一心を励まして難思の往生を勧む。 是を以て『経』(襄陽石碑経)には「多善根・多功徳・ 漢文 心、一異云何。答。今就方便真門誓願、有行、有信。亦有真実、有方便。願者即植諸徳本之願是也。行者此有二種。一者善本、二者徳本也。信者即至心回向欲生之心是也。就機有定、有散。往生者此難思往生是也。仏者即化身。土者即疑城胎宮是也。准知『観経』此『経』亦応有顕彰隠密之義。言顕者、経家嫌貶一切諸行少善開示善本徳本真門、励自利一心勧難思往生。是以『経』説「多善根・多功徳・多福徳因 紙面画像を印刷 前のページ p403 次のページ 初版p344へ このページの先頭に戻る