巻次 化本 406頁 表示設定 ブックマーク 表示設定 文字サイズ あ あ あ 書体 ゴシック 明朝 カラー あ あ あ テキスト情報 本文 漢文 画像情報 画像情報 本文 今将に一心一異の義を談ぜんとす。当に此の意なるべしとなり。三経一心の義、答え竟りぬ。 夫れ濁世の道俗、速やかに円修至徳の真門に入りて難思往生を願うべし。真門の方便に就いて、善本有り、徳本有り。復た定専心有り。復た散専心有り。復た定散雑心有り。 「雑心」は、大小凡聖、一切善悪、各おの助・正間雑の心を以て名号を称念す。良に教は頓にして、根は漸機なり。行は専にして、心は間雑す。故に「雑心」と曰うなり。 「定・散の専心」は、罪福を信ずる心を以て本願力を願求す。是れを「自力の専心」と名づくるなり。 「善本」は如来の嘉名なり。此の嘉名は万善円備せり。一切善法の本なり。故に「善本」と曰うなり。 「徳本」は如来の徳号なり。此の徳号は、一声称念するに、至徳成満し衆禍皆転ず。十方三世の徳号の本 漢文 今将談一心一異義。当此意也。三経一心之義、答竟。夫濁世道俗、応速入円修至徳真門願難思往生。就真門之方便、有善本、有徳本。復有定専心。復有散専心。復有定散雑心。雑心者、大小凡聖一切善悪、各以助正間雑心称念名号。良教者頓而根者漸機。行者専而心者間雑。故曰雑心也。定散之専心者、以信罪福心願求本願力。是名自力之専心也。善本者如来嘉名。此嘉名者万善円備一切善法之本。故曰善本也。徳本者如来徳号。此徳号者一声称念至徳成満衆禍皆転。十方三世徳号之本。故曰徳 紙面画像を印刷 前のページ p406 次のページ 初版p346・347へ このページの先頭に戻る