巻次 化本 405頁 表示設定 ブックマーク 表示設定 文字サイズ あ あ あ 書体 ゴシック 明朝 カラー あ あ あ テキスト情報 本文 漢文 画像情報 画像情報 本文 斯の『経』は大乗修多羅の中の無問自説経なり。爾れば、如来、世に興出したまう所以は、恒沙の諸仏証護の正意、唯斯れに在るなり。 是を以て、四依弘経の大士、三朝浄土の宗師、真宗念仏を開きて濁世の邪偽を導く。 三経の大綱、顕彰隠密の義有りと雖も、信心を彰して能入とす。故に経の始めに「如是」と称す。「如是」の義は則ち善く信ずる相なり。今、三経を案ずるに、皆以て金剛の真心を最要とせり。真心即ち是れ大信心なり。大信心は希有最勝・真妙清浄なり。何を以ての故に。大信心海は、甚だ以て入り叵し。仏力より発起するが故に。真実の楽邦、甚だ以て往き易し。願力に藉りて即生するが故なり。 漢文 斯『経』大乗修多羅中之無問自説経也。爾者如来所以興出於世、恒沙諸仏証護正意、唯在斯也。是以四依弘経大士三朝浄土宗師、開真宗念仏、導濁世邪偽。三経大綱雖有顕彰隠密之義、彰信心為能入。故経始称如是。如是之義則善信相也。今案三経、皆以金剛真心為最要。真心即是大信心。大信心希有最勝真妙清浄。何以故。大信心海、甚以叵入。従仏力発起故。真実楽邦、甚以易往。藉願力即生故。 紙面画像を印刷 前のページ p405 次のページ 初版p345・346へ このページの先頭に戻る