巻次 化本 413頁 表示設定 ブックマーク 表示設定 文字サイズ あ あ あ 書体 ゴシック 明朝 カラー あ あ あ テキスト情報 本文 画像情報 画像情報 本文 見なり。一切悪行の因、無量なりと雖も、若し邪見を説けば則ち已に摂尽しぬ。或いは説かく、阿耨多羅三藐三菩提は信心を因とす。是れ菩提の因、復た無量なりと雖も、若し信心を説けば則ち已に摂尽しぬ」と。 又言わく(迦葉菩薩品)、「善男子。信に二種有り。一には信、二には求なり。是くの如きの人、復た信有りと雖も推求に能わざる、是の故に名づけて「信不具足」とす。信に復た二種有り。一には聞より生ず。二には思より生ず。是の人の信心、聞よりして生じて思より生ぜず。是の故に名づけて「信不具足」とす。復た二種有り。一には道有ることを信ず。二には得者を信ず。是の人の信心、唯、道有ることを信じて、都て得道の人有ることを信ぜず。是れを名づけて「信不具足」とす。 復た二種有り。一には信正、二には信邪なり。「因果有り、仏・法・僧有り」と言わん。是れを「信正」と名づく。「因果三宝の性異無し」と言いて、諸の邪語・富闌那等を信ずる、是れを「信邪」と名づく。是の人、仏・法・僧宝を信ずと雖も、三宝同一性相を信ぜず。因果を信ずと雖も得者を信ぜず。是の故に名づけて「信不具足」とす。是の人、不具足信を成就すと。乃至 善男子。四の善事有り。悪果を獲得せん。何等をか四とする。一には勝他の為の故に経典を読誦す。二には利養の為の故に禁戒を受持せん。三には他属の為の故にして布施を行ぜん。四には非 紙面画像を印刷 前のページ p413 次のページ 初版p352・353へ このページの先頭に戻る