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化本
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を教誡す。如来涅槃の時代を勘決して、正・像・末法の旨際を開示す。

 是を以て玄忠寺の綽和尚(道綽)の云わく(安楽集)、「然るに、修道の身、相続して絶えずして、一万劫を逕て始めて不退の位を証す。当今の凡夫は、現に「信想軽毛」と名づく。亦「仮名」と曰えり。亦「不定聚」と名づく。亦「外の凡夫」と名づく。未だ火宅を出でず。何を以て知ることを得んと。『菩薩瓔珞経』に拠りて、具に入道行位を弁ずるに、法爾なるが故に「難行道」と名づく」と。
 又云わく(安楽集)、「教興の所由を明かして、時に約し機に被らしめて浄土に勧帰すること有らば、若し機と教と時と乖けば、修し難く入り難し。
 『正法念経』に云わく、「行者、一心に道を求めん時、常に当に時と方便とを観察すべし。若し時を得ざれば方便無し。是れを名づけて「失」とす。「利」と名づけず。何とならば、湿える木を攅りて、以て火を求むるに、火、得べからず。時に非ざるが故に。若し乾れたる薪を折りて、以て

漢文

涅槃之時代、開示正像末法旨際。