巻次 化本 430頁 表示設定 ブックマーク 表示設定 文字サイズ あ あ あ 書体 ゴシック 明朝 カラー あ あ あ テキスト情報 本文 画像情報 画像情報 本文 ん」と。 仏、迦葉に告げたまわく、「我涅槃して七百歳の後に、是れ魔波旬、漸く起こりて、当に頻りに我が正法を壊すべし。譬えば猟師の、身に法衣を服せんが如し。魔波旬も亦復是くの如し。比丘像・比丘尼像・優婆塞優婆夷像と作らんこと亦復是くの如しと。乃至 「諸の比丘、奴僕使・牛羊象馬・乃至銅鉄釜錫・大小銅盤・所須の物を受畜し、耕田種・敗売市易して穀米を儲くることを聴すと。是くの如きの衆事、仏、大悲の故に衆生を憐愍して、皆、畜うることを聴さん」と。是くの如きの経律は悉く是れ魔説なり」」と云云。 既に「七百歳の後に、波旬、漸く起こらん」と云えり。故に知りぬ。彼の時の比丘、漸く八不浄物を貪畜せん。此の妄説を作さん、即ち是れ魔の流なり。此れ等の経の中に、明らかに年代を指して具に行事を説けり。更に疑うべからず。其れ一文を挙ぐ。余、皆準知せよ。 次に像法の後半ば、持戒、減少し、破戒、巨多ならん。故に『涅槃』の六に云わく、乃至 又『十輪』に言わく、「若し我が法に依りて出家して悪行を造作せん。此れ沙門に非ずして自ら「沙門」と称し、亦、梵行に非ずして自ら「梵行」と称せん。是くの如きの比丘、能く一切天・龍・夜叉・一切善法功徳伏蔵を開示して、衆生の善知識と為らん。少欲知足ならずと雖も、剃除鬚髪して法服を被著せん。是の因縁を以ての故に、能く衆生の為に善根を増長せん。諸の天人に於いて善道を開示せん。乃至、破戒の比丘、是れ死せる人なりと雖も、戒の余才、牛黄の如 紙面画像を印刷 前のページ p430 次のページ 初版p364・365へ このページの先頭に戻る