巻次 化末 449頁 表示設定 ブックマーク 表示設定 文字サイズ あ あ あ 書体 ゴシック 明朝 カラー あ あ あ テキスト情報 本文 画像情報 画像情報 本文 来の大衆。亦願わくは容恕したまえ。我、境界に於いて言説教令す。自在の処を得て護持養育すべし。乃至、諸の衆生をして善道に趣かしめんが故に。我等、曾、鳩留孫仏のみもとにして、已に教勅を受けたまわりて、乃至、三宝の種、已に熾然作らしむ。拘那含牟尼仏・迦葉仏の所にして、我、教勅を受けたまわりしこと、亦是くの如し。三宝種に於いて、已に勤にして熾然ならしむ。地の精気・衆生の精気・正法の味醍醐の精気、久しく住し増長せしむるが故に。亦我が如きも、今、世尊の所にして、己が境界に頂受し教勅して言説教令す。自在の処を得て、一切闘諍・飢饉を休息せしめ、乃至、三宝の種、断絶せざらしむるが故に、三種の精気、久住して増長せん。故に悪行の衆生を遮障して、行法の衆生を護養するが故に、衆生をして三悪道を休息せしめ三善道に趣向するが故に、仏法をして久しく住せんことを得しめんが為の故に、勤に護持を作す」と。 仏の言わく、「善いかな、善いかな、妙丈夫。汝、是くの如くなるべし」と。 爾の時に仏、百億の大梵天王に告げて言わく、「所有の行法、法に住し法に順じて悪を厭捨せん者は、今悉く汝等が手の中に付嘱す。汝等賢首、百億の四天下、各各の境界に於いて言説教令す。自在の処を得て、所有の衆生、弊悪・麁獷・悩害、他に於いて慈愍有ること無し。後世の畏を観ぜずして、刹利心及び婆羅門・毘舎・首陀の心を触悩せん。乃至、畜生心を触悩せん。是くの如き殺生を作す因縁、乃至、邪見を作す因縁、其の所作に随いて非時の風雨あらん。乃至、地の 紙面画像を印刷 前のページ p449 次のページ 初版p379・380へ このページの先頭に戻る