巻次 化末 474頁 表示設定 ブックマーク 表示設定 文字サイズ あ あ あ 書体 ゴシック 明朝 カラー あ あ あ テキスト情報 本文 漢文 画像情報 画像情報 本文 の東山の西の麓・鳥部野の北の辺・大谷に居たまいき。同じき二年壬申寅月の下旬第五日午の時、入滅したまう。奇瑞、称計すべからず。別伝に見えたり。 然るに、愚禿釈の鸞、建仁辛の酉の暦、雑行を棄てて本願に帰す。元久乙の丑の歳、恩恕を蒙りて『選択』を書しき。同じき年の初夏中旬第四日に、「選択本願念仏集」の内題の字、幷びに「南無阿弥陀仏 往生之業 念仏為本」と「釈の綽空」の字と、空の真筆を以て之を書せしめたまいき。同じき日、空の真影、申し預かりて図画し奉る。同じき二年閏七月下旬第九日、真影の銘に、真筆を以て、「南無阿弥陀仏」と「若我成仏十方衆生 称我名号下至十声 若不生者不取正覚 彼仏今現在成仏 当知本誓重願不虚 衆生称念必得往生」の真文とを書せしめたまう。又、夢の告に依りて「綽空」の字を改めて、同じき日、御筆を以て名の字を書かしめたまい畢りぬ。本 漢文 奇瑞不可称計。見別伝。然愚禿釈鸞、建仁辛酉暦、棄雑行兮帰本願。元久乙丑歳、蒙恩恕兮書『選択。』同年初夏中旬第四日、「選択本願念仏集」内題字幷「南無阿弥陀仏 往生之業 念仏為本」与釈綽空字、以空真筆令書之。同日空之真影申預奉図画。同二年閏七月下旬第九日、真影銘以真筆令書「南無阿弥陀仏」与「若我成仏十方衆生 称我名号下至十声 若不生者不取正覚 彼仏今現在成仏 当知本誓重願不虚 衆生称念必得往生」之真文。又依夢告改綽空字、同日以御筆令書名之字畢。本師聖人今年七旬三御歳也。 紙面画像を印刷 前のページ p474 次のページ 初版p399・400へ このページの先頭に戻る