巻次 - 481頁 表示設定 ブックマーク 表示設定 文字サイズ あ あ あ 書体 ゴシック 明朝 カラー あ あ あ テキスト情報 本文 漢文 画像情報 画像情報 本文 然るに、薄地の凡夫、底下の群生、浄信獲叵く、極果証し叵きなり。何を以ての故に。往相の回向に由らざるが故に、疑網に纏縛せらるるに由るが故なり。乃し如来の加威力に由るが故に、博く大悲広慧の力に因るが故に、清浄真実の信心を獲せしむ。是の心、顚倒せず。是の心、虚偽ならず。信に知りぬ。無上妙果の成じ難きには不ず、真実の浄信、実に得難し。真実の浄信を獲れば、大慶喜心を得るなり。大慶喜心を得というは、 『経』(大経)に言わく、「其れ至心に安楽国に生ぜんと願ずること有れば、智慧明らかに達し、功徳殊勝なることを得べし」と。取意 又『経』(如来会)に言わく、「是の人は即ち是れ大威徳の者なり。」亦「広大勝解の者なり」と説けりと。已上 誠に是れ、除疑獲徳の神方、極速円融の真詮、長 漢文 然薄地凡夫、底下群生、浄信叵獲、極果叵証也。何以故。不由往相回向故、由所纏縛疑網故。乃由如来加威力故、博因大悲広慧力故、獲清浄真実信心。是心不顚倒。是心不虚偽。信知。無上妙果不難成、真実浄信実難得。獲真実浄信、得大慶喜心。得大慶喜心、誠是除疑獲徳之神方、極速円融之真詮、長 紙面画像を印刷 前のページ p481 次のページ 初版p405・406へ このページの先頭に戻る