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人天菩薩等の解行、雑するが故に「雑」と曰うなり。元より来、浄土の業因に非ず。是れを「発願の行」と名づく。亦「回心の行」と名づく。故に「浄土の雑行」と名づく。是れを「浄土の方便仮門」と名づく、亦「浄土の要門」と名づくるなり。凡そ聖道・浄土、正・雑、定・散、皆是れ回心の行なりと知るべし。
「三者回向発願心」（観経）は、「回向発願心」と言うは二種有り。
自利
一には「過去・今生、自の所作の善根、皆真実の深き信心の中に回向して彼の国に生まれんと願ずるなり。」
二には「回向発願して生まるる者は、必ず決定して真実心の中に回向せしめたまえる願を須いて得生の想を作すなり」と。
「回向発願生者」に就いて信心有り。
雑故曰雑也 自元来非浄土業因 是名発願行 亦名回心行 故名浄土雑行 是名浄土方便仮門 亦名浄土要門也 凡聖道浄土 正雑 定散 皆是回心之行也 応知
「三者回向発願心」者 言「回向発願心」者有二種
自利
一「過去今生自所作善根 皆真実深信心中回向願生彼国」
二「回向発願生者 必須決定真実心中回向願作得生想」
就「回向発願生者」有信心
