巻次 巻下 55頁 表示設定 ブックマーク 表示設定 文字サイズ あ あ あ 書体 ゴシック 明朝 カラー あ あ あ テキスト情報 本文 漢文 画像情報 画像情報 本文 阿難。彼の仏国の中の諸の声聞衆の身光、一尋なり。菩薩の光明、百由旬を照らす。二の菩薩有り。最尊第一なり。威神の光明、普く三千大千世界を照らす。」 阿難、仏に白さく、「彼の二の菩薩、其の号、云何。」 仏の言わく、「一をば観世音と名づく。二をば大勢至と名づく。是の二の菩薩は此の国土にして菩薩の行を修す。命終して転化して、彼の仏国に生ぜり。阿難。其れ衆生有りて、彼の国に生まるれば、皆悉く三十二相を具足す。智慧成満して深く諸法に入る。要妙を究暢す。神通無碍にして諸根明利なり。其の鈍根の者は二忍を成就す。其の利根の者は不可計の無生法忍を得。又彼の菩薩、乃至成仏まで悪趣に更らず。神通自在にして常に宿命を識らん。他方の五濁悪世に生じて、示現して彼に同じ、我が国の如くせんをば除く。」 仏、阿難に告げたまわく、「彼の国の菩薩は、仏の威神を承けて、一食の頃に十方無量の世界に往詣して、諸仏世尊 漢文 身光一尋。菩薩光明。照百由旬。有二菩薩。最尊第一。威神光明。普照三千大千世界。阿難白仏。彼二菩薩。其号云何。仏言一名観世音。二名大勢至。是二菩薩。於此国土。修菩薩行。命終転化。生彼仏国。阿難其有衆生。生彼国者。皆悉具足◦三十二相。智慧成満。深入諸法。究暢要妙。神通無碍。諸根明利。其鈍根者。成就二忍。其利根者。得不可計◦無生法忍。又彼菩薩。乃至成仏。不更悪趣。神通自在。常識宿命。除生他方◦五濁悪世◦示現同彼◦如我国也。仏告阿難。彼国菩薩。承仏威神。一食之頃。往詣十方無量世界。恭敬供養◦諸仏世尊。随心 紙面画像を印刷 前のページ p55 次のページ 初版p51・52へ このページの先頭に戻る