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えり。
仮使い一切人、具足して皆道を得て、
浄慧、本空を知らん。億劫に仏智を思いて、
力を窮め、極めて講説して、寿を尽くすとも猶知らじ、
仏慧の辺際無きことを。是くの如くして清浄に致る。
寿命は甚だ得難し。仏世亦値い難し。
人、信慧有ること難し。若し聞かば精進して求めよ。
法を聞きて能く忘れず、見て敬い得て大きに慶べば、
則ち我が善き親友なり。是の故に当に意を発すべし。
設い世界に満てらん火をも、必ず過ぎて要めて法を聞かば、
会ず当に仏道を成ずべし。広く生死の流を度せん。

 仏、阿難に告げたまわく、「彼の国の菩薩は、皆当に一生補処を究竟すべし。其の本願、衆生の為の故に、弘誓の功徳を以て自ら荘厳し、普く一切衆生を度脱せんと欲わんをば除く。

漢文

仮使一切人 具足皆得道
浄慧知本空 億劫思仏智
窮力極講説 尽寿猶不知
仏慧無辺際 如是致清浄
寿命甚難得 仏世亦難値
人有信慧難 若聞精進求
聞法能不忘 見敬得大慶
則我善親友 是故当発意
設満世界火 必過要聞法
会当成仏道 広度生死流

仏告阿難。彼国菩薩。皆当究竟◦一生補処。除其本願◦為衆生故◦以弘誓功徳◦而自荘厳◦普欲度脱◦一切衆生。阿難彼仏国中。諸声聞衆。