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ん。
億の如来に奉事し、飛化して諸刹に遍じ、
恭敬し歓喜して去いて、還りて安養国に到らん。
若し人、善本無ければ、此の経を聞くことを得ず。
清浄に戒を有てる者、乃し正法を聞くことを獲。
曾、更に世尊を見たてまつるもの、則ち能く此の事を信ぜん。
謙敬して聞きて奉行し、踊躍して大きに歓喜せん。
憍慢と弊と懈怠とは、以て此の法を信じ難し。
宿世に諸仏を見たてまつれば、楽んで是くの如きの教を聴かん。
声聞、或いは菩薩、能く聖心を究むるもの莫し。
譬えば生まれてより盲いたるもの、行いて人を開導せんと欲うが如し。
如来の智慧海は、深広にして涯底無し。
二乗の測る所に非ず。唯仏のみ独り明らかに了りたま

漢文

奉事億如来 飛化遍諸刹
恭敬歓喜去 還到安養国
若人無善本 不得聞此経
清浄有戒者 乃獲聞正法
曾更見世尊 則能信此事
謙敬聞奉行 踊躍大歓喜
憍慢弊懈怠 難以信此法
宿世見諸仏 楽聴如是教
声聞或菩薩 莫能究聖心
譬如従生盲 欲行開導人
如来智慧海 深広無涯底
二乗非所測 唯仏独明了