巻次 - 550頁 表示設定 ブックマーク 表示設定 文字サイズ あ あ あ 書体 ゴシック 明朝 カラー あ あ あ テキスト情報 本文 漢文 画像情報 画像情報 本文 此れは、凡夫、煩悩の泥の中に在りて、仏の正覚の華を生ずるに喩うるなり。斯れは如来の本弘誓、不可思議力を示す。即ち是れ入出二門を他力と名づくとのたまえり。道綽禅師 玄忠寺道綽和尚、解釈して曰わく、『大集経』に言わく、「我が末法に、行を起こし道を修せん一切衆、未だ一人も獲得の者有らじ」と。此に在りて心を起こし行を立てんは、則ち此れ聖道なり。自力と名づく。当今は末法にして是れ五濁なり。唯、浄土有りて通入すべしと。今の時、悪を起こし衆罪を造ること、恒常にして暴風駛雨の如し。本弘誓願に名を称せしむるは、是れ穢濁悪の衆生の為なり。 漢文 泥中生仏正覚華 斯示如来本弘誓不可思議力即是 入出二門名他力道綽禅師 玄忠寺道綽和尚解釈曰 大集経言我末法起行修道一切衆 未有一人獲得者在此起心立行者 則此聖道名自力当今末法是五濁 唯有浄土可通入今時起悪造衆罪 恒常如暴風駛雨本弘誓願令称名 是為穢濁悪衆生 紙面画像を印刷 前のページ p550 次のページ 初版p465へ このページの先頭に戻る