巻次 巻下 57頁 表示設定 ブックマーク 表示設定 文字サイズ あ あ あ 書体 ゴシック 明朝 カラー あ あ あ テキスト情報 本文 漢文 画像情報 画像情報 本文 に風起ちて、普く宝樹を吹くに、五つの音声を出だす。無量の妙華を雨らして、風に随いて周遍す。自然に供養せん。是くの如くして絶えずして、一切の諸天、皆、天上の百千の華香・万種の伎楽を齎て、其の仏及び諸の菩薩・声聞大衆を供養したまう。普く華香を散じて、諸の音楽を奏し、前後に来往して、更るがわる相開避す。斯の時に当たりて、熙怡快楽、勝げて言うべからず。」 仏、阿難に語りたまわく、「彼の仏国に生ずる諸の菩薩等は、講説すべき所には常に正法を宣べ、智慧に随順して違無く失無し。其の国土の所有の万物に於いて、我所の心無し、染著の心無し。去来進止、情に係くる所無し。意に随いて自在なり。適莫する所無し。彼無く我無し。競無く訟無し。諸の衆生に於いて大慈悲・饒益の心を得たり。柔軟・調伏にして、忿恨の心無し。離蓋清浄にして、厭怠の心無し。等心・勝心・深心・定心、愛法・楽法・喜法の心のみなり。諸の煩悩を滅し、悪趣を離る 漢文 普吹宝樹。出五音声。雨無量妙華。随風周遍。自然供養。如是不絶。一切諸天。皆齎天上◦百千華香◦万種伎楽。供養其仏◦及諸菩薩◦声聞大衆。普散華香。奏諸音楽。前後来往。更相開避。当斯之時。熙怡快楽。不可勝言。仏語阿難。生彼仏国。諸菩薩等。所可講説。常宣正法。随順智慧。無違無失。於其国土◦所有万物。無我所心。無染著心。去来進止。情無所係。随意自在。無所適莫。無彼無我。無競無訟。於諸衆生。得大慈悲◦饒益之心。柔軟調伏。無忿恨心。離蓋清浄。無厭怠心。等心勝心。深心定心。愛法楽法。喜法之心。滅諸煩 紙面画像を印刷 前のページ p57 次のページ 初版p53・54へ このページの先頭に戻る