巻次
高僧
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一者信心あつからず
若存若亡するゆえに

(29)二者信心一ならず

決定なきゆえなれば
三者信心相続せず
余念間故とのべたまう

(30)三信展転相成す

行者こころをとどむべし
信心あつからざるゆえに
決定の信なかりけり

(31)決定の信なきゆえに

念相続せざるなり
念相続せざるゆえ
決定の信をえざるなり

(32)決定の信をえざるゆえ

信心不淳とのべたまう
如実修行相応は
信心ひとつにさだめたり

(33)万行諸善の小路より

本願一実の大道に
帰入しぬれば涅槃の
さとりはすなわちひらくなり

(34)本師曇鸞大師をば

梁の天子蕭王は
おわせしかたにつねにむき
鸞菩薩とぞ礼しける

已上曇鸞和尚


道綽禅師 釈文に付けて 七首
(1)本師道綽禅師は

聖道万行さしおきて
唯有浄土一門を