巻次
高僧
597頁
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通入すべきみちととく

(2)本師道綽大師は

涅槃の広業さしおきて
本願他力をたのみつつ
五濁の群生すすめしむ

(3)末法五濁の衆生は

聖道の修行せしむとも
ひとりも証をえじとこそ
教主世尊はときたまえ

(4)鸞師のおしえをうけつたえ

綽和尚はもろともに
在此起心立行は
此是自力とさだめたり

(5)濁世の起悪造罪は

暴風駛雨にことならず
諸仏これらをあわれみて
すすめて浄土に帰せしめり

(6)一形悪をつくれども

専精にこころをかけしめて
つねに念仏せしむれば