巻次
高僧
601頁
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(21)信は願より生ずれば

念仏成仏自然なり
自然はすなわち報土なり
証大涅槃うたがわず

(22)五濁増のときいたり

疑謗のともがらおおくして
道俗ともにあいきらい
修するをみてはあたをなす

(23)本願毀滅のともがらは

生盲闡提となづけたり
大地微塵劫をへて
ながく三塗にしずむなり

(24)西路を指授せしかども

自障障他せしほどに
曠劫已来もいたずらに
むなしくこそはすぎにけれ

(25)弘誓のちからをかぶらずは

いずれのときにか娑婆をいでん
仏恩ふかくおもいつつ
つねに弥陀を念ずべし

(26)娑婆永劫の苦をすてて

浄土無為を期すること