巻次
高僧
603頁
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時処諸縁もさわりなし

(8)煩悩にまなこさえられて

摂取の光明みざれども
大悲ものうきことなくて
つねにわが身をてらすなり

(9)弥陀の報土をねがうひと

外儀のすがたはことなりと
本願名号信受して
寤寐にわするることなかれ

(10)極悪深重の衆生は

他の方便さらになし
ひとえに弥陀を称してぞ
浄土にうまるとのべたまう

已上源信大師


源空聖人 釈文に付けて 二十首
(1)本師源空世にいでて

弘願の一乗ひろめつつ
日本一州ことごとく
浄土の機縁あらわれぬ

(2)智慧光のちからより

本師源空あらわれて
浄土真宗をひらきつつ
選択本願のべたまう