巻次
高僧
606頁
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声聞僧にまじわりて
頭陀を行じて化度せしむ

(16)粟散片州に誕生して

念仏宗をひろめしむ
衆生化度のためにとて
この土にたびたびきたらしむ

(17)阿弥陀如来化してこそ

本師源空としめしけれ
化縁すでにつきぬれば
浄土にかえりたまいにき

(18)本師源空のおわりには

光明紫雲のごとくなり
音楽哀婉雅亮にて
異香みぎりに暎芳す

(19)道俗男女預参し

卿上雲客群集す
頭北面西右脇にて
如来涅槃の儀をまもる

(20)本師源空命終時

建暦第二壬申歳
初春下旬第五日
浄土に還帰せしめけり

已上源空聖人


已上七高僧和讃 一百十七首

五濁悪世の衆生の

選択本願信ずれば
不可称不可説不可思議の
功徳は行者の身にみてり


天竺 龍樹菩薩

天親菩薩