巻次 本 627頁 表示設定 ブックマーク 表示設定 文字サイズ あ あ あ 書体 ゴシック 明朝 カラー あ あ あ テキスト情報 本文 画像情報 画像情報 本文 尊号真像銘文 本『大無量寿経』に言わく、「設我得仏 十方衆生 至心信楽 欲生我国 乃至十念 若不生者 不取正覚 唯除五逆 誹謗正法」文 「大無量寿経言」というは、如来の四十八願をときたまえる経なり。「設我得仏」というは、もしわれ仏をえたらんときという御ことばなり。「十方衆生」というは、十方のよろずの衆生というなり。「至心信楽」というは、「至心」は、真実ともうすなり。真実ともうすは、如来の御ちかいの真実なるを「至心」ともうすなり。煩悩具足の衆生は、もとより真実の心なし、清浄の心なし。濁悪邪見のゆえなり。「信楽」というは、如来の本願、真実にましますを、ふたごころなくふかく信じてうたがわざれば、「信楽」ともうすなり。この「至心信楽」は、すなわち十方の衆生をして、わが真実なる誓願を信楽すべしとすすめたまえる御ちかいの「至心信楽」なり。凡夫自力のこころにはあらず。「欲生我国」というは、他力の至心信楽のこころをもって、安楽浄土にうまれんとおもえとなり。「乃至十念」ともうすは、如来のちかいの名号をとなえんことをすすめたまうに、遍数のさだまりなきほどをあらわし、時節をさだめざることを、衆生にしらせんとおぼしめして、「乃至」のみことを十念のみなにそえてちかいたまえるなり。如来より御ちかいをたまわりぬるには、 紙面画像を印刷 前のページ p627 次のページ 初版p512へ このページの先頭に戻る