巻次 本 638頁 表示設定 ブックマーク 表示設定 文字サイズ あ あ あ 書体 ゴシック 明朝 カラー あ あ あ テキスト情報 本文 画像情報 画像情報 本文 うになるなり。また一切衆生にこの功徳をあたうるになるとなり。「一切善根 荘厳浄土」というは、阿弥陀の三字に一切善根をおさめたまえるゆえに、名号をとなうるは、すなわち浄土を荘厳するになるとしるべしとなりと。智栄禅師、善導をほめたまえるなり。善導和尚の云わく(玄義分)、「言南無者 即是帰命 亦是発願回向之義 言阿弥陀仏者 即是其行 以斯義故 必得往生」文 「言南無者」というは、すなわち「帰命」ともうすみことばなり。「帰命」は、すなわち釈迦・弥陀の二尊の勅命にしたがいて、めしにかなうともうすことばなり。このゆえに「即是帰命」とのたまえり。「亦是発願回向之義」というは、二尊のめしにしたごうて、安楽浄土にうまれんとねがうこころなりとのたまえるなり。「言阿弥陀仏者」ともうすは、「即是其行」となり。「即是其行」は、これすなわち法蔵菩薩の選択本願なりとしるべしとなり。安養浄土の正定の業因なりとのたまえるこころなり。「以斯義故」というは、正定の因なる、この義をもってのゆえに、といえる御こころなり。「必」は、かならずという。「得」は、えしむという。「往生」というは、浄土にうまるというなり。かならずというは、自然に往生をえしむとなり。自然というは、はじめてはからわざるこころなり。又曰わく(観念法門)、「言摂生増上縁者 如無量寿経 四十八願中説 仏言若我成仏 十方衆生 願生我国 称我名字 下至十声 乗我願力 若不生者 不取正覚 此即是 紙面画像を印刷 前のページ p638 次のページ 初版p520・521へ このページの先頭に戻る