巻次 - 711頁 表示設定 ブックマーク 表示設定 文字サイズ あ あ あ 書体 ゴシック 明朝 カラー あ あ あ テキスト情報 本文 画像情報 画像情報 本文 と、こころにかけられてそうろうひとびとは、他力のなかの自力のひとびとなり。他力のなかにまた他力ともうすことはうけたまわりそうらわず。なにごとも、専信坊のしばらくいたらんとそうらえば、そのときもうしそうろうべし。あなかしこ、あなかしこ。十一月二十五日真仏の御坊 御返事(一七) ひとびとのおおせられてそうろう十二光仏の御ことのよう、かきしるしてくだしまいらせそうろう。くわしくかきまいらせそうろうべきようもそうらわず。おろおろかきしるしてそうろう。詮ずるところは、無碍光仏ともうしまいらせそうろうことを本とせさせたまうべくそうろう。無碍光仏は、よろずのものの、あさましきわるきことにさわりなく、たすけさせたまわん料に、無碍光仏ともうすとしらせたまうべくそうろう。あなかしこ、あなかしこ。十月二十一日唯信の御坊 御返事(一八) 諸仏称名の願ともうし、諸仏咨嗟の願ともうしそうろうなるは、十方衆生をすすめんためときこえたり。また、十方衆生の疑心をとどめん料ときこえてそうろう。『弥陀経』の十方諸仏の証誠のようにてきこえたり。詮ずるところは、方便の御誓願と信じまいらせそうろう。念仏往生の願は、如来の往相回向の正業・正因なりとみえてそうろう。まことの信心あるひとは、等正 紙面画像を印刷 前のページ p711 次のページ 初版p580・581へ このページの先頭に戻る