巻次 - 765頁 表示設定 ブックマーク 表示設定 文字サイズ あ あ あ 書体 ゴシック 明朝 カラー あ あ あ テキスト情報 本文 画像情報 画像情報 本文 又、栗沢は、何事やらん、のづみと申す山寺に不断念仏はじめ候わんずるに、何事やらん、せんし申すことの候うべきとかや申すげに候う。五じょう殿の御ためにと申し候うめり。何事も申したき事多く候えども、あか月、便の候うよし申し候えば、夜書き候えば、よに暗く候いて、よも御覧じ得候わじとて、止め候いぬ。又、針すこし給び候え。この便にても候え。御文の中に入れて給ぶべく候う。なおなお、公達の御事こまかに仰せ給び候え。うけ給わり候いてだに、なぐさみ候うべく候う。よろず尽くし難く候いて、止め候いぬ。又、宰相殿いまだ姫君にておわしまし候うやらん。 あまりに暗く候いて、いかように書き候うやらん、よも御覧じ得候わじ。三月十二日亥の時 紙面画像を印刷 前のページ p765 次のページ 初版p625へ このページの先頭に戻る