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さだめられ候わば、誠に、上人の御素意にも本意とおぼしめし候うべきものなり。
 この夏の初めより、すでに百日のあいだ、かたのごとく安心のおもむき申し候うといえども、誠に、御心におもいいれられ候うすがたも、さのみ、みえたまい候わずおぼえ候う。すでに夏中と申すも、今日・明日ばかりのことにて候う。こののちも、此の間の体たらくにて御入りあるべく候うや、あさましくおぼえ候う。よくよく、安心の次第、人にあいたずねられ候いて、決定せられべく候う。はや明日までのことにて候う間、此くの如く、かたく申し候うなり。よくよく御こころえあるべく候うなり。あなかしこ、あなかしこ。

明応七年七月中旬