巻次 - 1020頁 表示設定 ブックマーク 表示設定 文字サイズ あ あ あ 書体 ゴシック 明朝 カラー あ あ あ テキスト情報 本文 画像情報 画像情報 本文 さだめられ候わば、誠に、上人の御素意にも本意とおぼしめし候うべきものなり。 この夏の初めより、すでに百日のあいだ、かたのごとく安心のおもむき申し候うといえども、誠に、御心におもいいれられ候うすがたも、さのみ、みえたまい候わずおぼえ候う。すでに夏中と申すも、今日・明日ばかりのことにて候う。こののちも、此の間の体たらくにて御入りあるべく候うや、あさましくおぼえ候う。よくよく、安心の次第、人にあいたずねられ候いて、決定せられべく候う。はや明日までのことにて候う間、此くの如く、かたく申し候うなり。よくよく御こころえあるべく候うなり。あなかしこ、あなかしこ。明応七年七月中旬 紙面画像を印刷 前のページ p1020 次のページ 初版p850へ このページの先頭に戻る