巻次 - 1031頁 表示設定 ブックマーク 表示設定 文字サイズ あ あ あ 書体 ゴシック 明朝 カラー あ あ あ テキスト情報 本文 画像情報 画像情報 本文 や」と、くれぐれ御掟ありけり。(23)一 のたまわく、「「南无」の字は、聖人の御流義にかぎりて、あそばしけり。」南無阿弥陀仏を泥にてうつさせられて、御座敷にかけさせられて、仰せられけるは、「不可思議光仏・無碍光仏も、この南無阿弥陀仏をほめたまう徳号なり。しかれば、南無阿弥陀仏を本とすべし」とおおせそうろうなり。(24)一 「「十方無量の諸仏の 証誠護念のみことにて 自力の大菩提心の かなわぬほどはしりぬべし」(正像末和讃) 御讃のこころを聴聞もうしたき」と、順誓もうしあげられけり。仰せに、「諸仏の、弥陀に帰せらるるを、能としたまえり。「世のなかに あまのこころを すてよかし 妻うしのつのは さもあらばあれ」と。これは、御開山の御うたなり。されば、かたちはいらぬこと、一心を本とすべしとなり。世にも、「こうべをそるといえども、こころをそらず」ということがある」とおおせそうろうなり。(25)一 「鳥部野を おもいやるこそ あわれなれ ゆかりのひとの あととおもえば」 これも聖人の御うたなり。(26)一 明応五年九月二十日、御開山の御影様、空善に御免あり。なかなか、ありがたさ、もうすにかぎりなきことなり。(27)一 同じき十一月、報恩講の二十五日に、御開山の御伝を、聖人の御前にて、上様(蓮如)、あ 紙面画像を印刷 前のページ p1031 次のページ 初版p859・860へ このページの先頭に戻る