巻次 - 1036頁 表示設定 ブックマーク 表示設定 文字サイズ あ あ あ 書体 ゴシック 明朝 カラー あ あ あ テキスト情報 本文 画像情報 画像情報 本文 くのごとくめさるべきよし、御掟あり。御堂の夜のとまり衆も、その日の頭人ばかりと御掟なり。また、上様(蓮如)は、七日の御講のうちを、富田どのにて三日御つとめありて、二十四日には、大坂どのへ御下向にて御勤行なり。(43)一 同じき七年の夏より、また御違例にて御座候うあいだ、五月七日に、「御いとまごいに、聖人へ御まいりありたき」とおおせられて、御上洛にて、やがておおせには、「信心なきひとには、あうまじきぞ。信をうるものには、めしてもみたくそうろう。あうべし」と云々(44)一 いまのひとは、いにしえをたずぬべし。また、ふるきひとは、いにしえをよくつたうべし。物語は、うするものなり。しるしたるものは、うせず候う。(45)一 あかおの道宗、もうされそうろう。「一日のたしなみには、あさつとめに、かかさじと、たしなめ。一月のたしなみには、ちかきところ、御開山様の御座候うところへまいるべしと、たしなむべし。一年のたしなみには、御本寺へまいるべしと、たしなむべし」と云々 これを円如様きこしめしおよばれ、「よくもうしたる」とおおせられそうろう。(46)一 「わがこころにまかせずして、こころをせめよ。仏法はこころのつまるものかとおもえば、信心に御なぐさみ候う」とおおせられそうろう。(47)一 法敬坊、九十まで存命そうろう。「このとしまで聴聞もうしそうらえども、これまでと存知たることなし。あきたりもなきことなり」ともうされそうろう。 紙面画像を印刷 前のページ p1036 次のページ 初版p863・864へ このページの先頭に戻る