巻次 - 1053頁 表示設定 ブックマーク 表示設定 文字サイズ あ あ あ 書体 ゴシック 明朝 カラー あ あ あ テキスト情報 本文 画像情報 画像情報 本文 如日光覆雲霧 雲霧之下明無闇」といえり。(137)一 「一句一言を聴聞するとも、ただ得手に法をきくなり。ただ、よく聞き、心中のとおり、同行にあい談合すべきことなり」と云々(138)一 前々住上人(蓮如)、仰せられ候う。「神にも、馴れては、手ですべきことを足でするぞ」と仰せられける。「如来・聖人・善知識にも、なれ申すほど、御こころやすく思うなり。馴れ申すほど、弥いよ渇仰の心をふかくはこぶべき事なる」由、仰せられ候う。(139)一 「くちとはたらきとは、似するものなり。心ねが、よくなりがたきものなり。涯分、心の方を嗜み申すべきことなり」と云々(140)一 衣装等にいたるまで、わが物と思い、踏みたたくること、あさましき事なり。悉く聖人の御用物にて候う間、前々住上人は、めし物など御足にあたり候えば、御いただき候う由、うけたまわりおよび候う。(141)一 「王法は額にあてよ。仏法は内心に深く蓄えよ」との仰せに候う。仁義と云う事も、端々あるべきことなるよしに候う。(142)一 蓮如上人、御若年の比、御迷惑のことにて候いし。ただ、御代にて仏法を仰せたてられんと、思し召し候う御念力一つにて、御繁昌候う。御辛労故に候う。(143)一 御病中に、蓮如上人、仰せられ候う。「御代に仏法を是非とも御再興あらんと思し召し候 紙面画像を印刷 前のページ p1053 次のページ 初版p879・880へ このページの先頭に戻る