巻次 巻上 15頁 表示設定 ブックマーク 表示設定 文字サイズ あ あ あ 書体 ゴシック 明朝 カラー あ あ あ テキスト情報 本文 漢文 画像情報 画像情報 本文 時に世自在王仏、其の高明の志願の深広なるを知ろしめして、即ち法蔵比丘の為に、而も経を説きて言わく、「譬えば大海を一人升量せんに、劫数を経歴して、尚底を窮めて其の妙宝を得べきが如し。人、心を至し精進にして道を求めて止まざること有れば、会当に剋果すべし。何れの願をか得ざらん。」 是に世自在王仏、即ち為に広く二百一十億の諸仏刹土の天人の善悪、国土の麁妙を説きて、其の心願に応じて悉く現じて之を与えたまう。時に彼の比丘、仏の所説の厳浄の国土を聞きて、皆悉く覩見して、無上殊勝の願を超発せり。其の心、寂静にして、志、著する所無し。一切の世間に能く及ぶ者無けん。五劫を具足して、荘厳仏国の清浄の行を思惟し摂取す。」 阿難、仏に白さく、「彼の仏(世自在王仏)の国土の寿量、幾何ぞ。」 仏の言わく、「其の仏(世自在王仏)の寿命は、四十二劫なりき。」 「時に法蔵比丘、二百一十億の諸仏妙土の清浄の行を摂取しき。是くの如く修し已りて彼の仏(世自在王 漢文 蔵比丘。而説経言。譬如大海◦一人升量◦経歴劫数◦尚可窮底◦得其妙宝。人有至心◦精進求道不止。会当剋果。何願不得。於是世自在王仏。即為広説◦二百一十億◦諸仏刹土◦天人之善悪◦国土之麁妙。応其心願。悉現与之。時彼比丘。聞仏所説◦厳浄国土。皆悉覩見。超発無上殊勝之願。其心寂静。志無所著。一切世間。無能及者。具足五劫。思惟摂取◦荘厳仏国◦清浄之行。阿難白仏。彼仏国土。寿量幾何。仏言其仏寿命四十二劫。時法蔵比丘。摂取二百一十億◦諸仏妙土◦清浄之行。如是修已。詣彼仏所。稽首礼足。繞仏三帀。合掌而住。白仏言世尊。 紙面画像を印刷 前のページ p15 次のページ 初版p14・15へ このページの先頭に戻る