巻次 行 173頁 表示設定 ブックマーク 表示設定 文字サイズ あ あ あ 書体 ゴシック 明朝 カラー あ あ あ テキスト情報 本文 画像情報 画像情報 本文 是の功徳有るに非ざる人は、是の経の名を聞くことを得ず。唯、清浄に戒を有てる者、乃し還りて斯の正法を聞く。悪と憍慢と蔽と懈怠のものは、以て此の法を信ずること難し。宿世の時、仏を見たてまつれる者、楽んで世尊の教を聴聞せん。人の命、希に得べし。仏、世に在せども甚だ値い難し。信慧有りて致るべからず。若し聞見せば精進して求めよ。是の法を聞きて忘れず、便ち見て敬い得て大きに慶ばば、則ち我が善き親原なり。是れを以ての故に道意を発せよ。設令い世界に満てらん火にも、此の中を過ぎて法を聞くことを得ば、会ず当に世尊と作りて、将に一切生老死を度せんとすべしと。」已上 『悲華経』「大施品」の二巻に言わく 曇無讖三蔵訳、「願わくは我、阿耨多羅三藐三菩提を成り已らんに、無量無辺阿僧祇の余仏の世界の所有の衆生、我が名を聞かん者、諸の善本を修して我が界に生まれんと欲わん。願わくは、其れ捨命の後、必定して生を得しめん。唯、五逆と聖人を誹謗せんと正法を廃壊せんとを除かん」と。已上 紙面画像を印刷 前のページ p173 次のページ 初版p160・161へ このページの先頭に戻る