巻次 行 191頁 表示設定 ブックマーク 表示設定 文字サイズ あ あ あ 書体 ゴシック 明朝 カラー あ あ あ テキスト情報 本文 画像情報 画像情報 本文 せん。爾の時、聞きて一念せん。皆、当に彼に生ずることを得べし」と。抄要 又云わく(往生礼讃)、「現に是れ生死の凡夫、罪障深重にして六道に輪回せり。苦、言うべからず。今、善知識に遇いて弥陀本願の名号を聞くことを得たり。一心称念して往生を求願せよと。願は仏の慈悲、本弘誓願を捨てたまわざれば、弟子を摂受したまうべし」と。已上 又云わく(往生礼讃)、「問うて曰わく、阿弥陀仏を称念し礼観して、現世に何なる功徳利益か有るや。 答えて曰わく、若し阿弥陀仏を称すること一声するに、即ち能く八十億劫の生死の重罪を除滅す。礼念已下も亦是くの如し。 『十往生経』に云わく、「若し衆生有りて、阿弥陀仏を念じて往生を願ずれば、彼の仏、即ち二十五菩薩を遣わして行者を擁護して、若しは行、若しは座、若しは住、若しは臥、若しは昼、若しは夜、一切時・一切処に、悪鬼・悪神をして其の便を得しめざるなり。」 又『観経』に云うが如し。「若し阿弥陀仏を称礼念して彼の国に往生せんと願えば、彼の仏、即ち無数の化仏、無数の化観音・勢至菩薩を遣わして、行者を護念したまう。復た前の二十五菩薩等と、百重千重、行者を囲遶して、行住座臥・一切時処、若しは昼、若しは夜を問わず、 紙面画像を印刷 前のページ p191 次のページ 初版p175へ このページの先頭に戻る