巻次 行 192頁 表示設定 ブックマーク 表示設定 文字サイズ あ あ あ 書体 ゴシック 明朝 カラー あ あ あ テキスト情報 本文 画像情報 画像情報 本文 常に行者を離れたまわず。」今既に斯の勝益有す。憑むべし。願わくは諸の行者、各おの至心を須いて往くことを求めよ。 又『無量寿経』に云うが如し。「若し我成仏せんに、十方の衆生、我が名号を称せん。下、十声に至るまで、若し生まれずは、正覚を取らじ」と。彼の仏、今現に在して成仏したまえり。当に知るべし、本誓重願、虚しからず、衆生称念すれば必ず往生を得と。 又『弥陀経』に云うが如し。「「若し衆生有りて、阿弥陀仏を説くを聞きて、即ち名号を執持すべし。若しは一日、若しは二日、乃至七日、一心に仏を称して乱れざれ。命終らんと欲る時、阿弥陀仏、諸の聖衆と、現じて其の前に在さん。此の人、終らん時、心、顚倒せず、即ち彼の国に往生することを得ん。」仏、舎利弗に告げたまわく、「我、是の利を見るが故に、是の言を説く。若し衆生有りて、是の説を聞かん者は、当に願を発し彼の国に生まれんと願ずべし。」」 次下に説きて云わく、「東方如恒河沙等の諸仏、南西北方及び上下、一一の方に如恒河沙等の諸仏、各おの本国にして其の舌相を出だして、遍く三千大千世界に覆いて誠実の言を説きたまわく、「汝等衆生、皆、是の一切諸仏の護念したまう所の経を信ずべし。」」云何が「護念」と名づくると。若し衆生有りて、阿弥陀仏を称念せんこと、若しは七日、一日・下至一声・乃至十声・一念等に及ぶまで、必ず往生を得と。此の事を証成せるが故に「護念経」と名づく。 次下の文に云わく、「若し仏を称して往生する者は、常に六方恒河沙等の諸仏の為に護念せら 紙面画像を印刷 前のページ p192 次のページ 初版p175・176へ このページの先頭に戻る