巻次 信 294頁 表示設定 ブックマーク 表示設定 文字サイズ あ あ あ 書体 ゴシック 明朝 カラー あ あ あ テキスト情報 本文 画像情報 画像情報 本文 らん。五逆具ならば、罪も亦五倍ならんと。大王、今定んで知りぬ。王の悪業、必ず勉るることを得じ。惟願わくは大王、速やかに仏の所に往ずべし。仏世尊を除きて余は、能く救うこと無けん。我今、汝を愍れむが故に相勧めて導くなり」と。 爾の時に大王、是の語を聞き已りて、心に怖〔或る本、「惶」の字に作る。〕懼を懐けり。身を挙げて戦慓す。五体〓【sin_a】動して苞蕉樹の如し。仰いで答えて曰わく、「天に是れ誰とかせん。色像を現ぜずして、但、声のみ有ることは。」 「大王。吾是れ汝が父頻婆沙羅なり。汝、今当に耆婆の所説に随うべし。邪見六臣の言に随うこと莫かれ。」 時に聞き已りて、悶絶躃地す。身の瘡増劇して臭穢なること、前よりも倍れり。冷薬を以て塗り、瘡を治療すと雖も、瘡蒸し。毒熱、但増せども損ずること無し」と。已上略出一大臣、「日月称」と名づく。 一「富闌那」と名づく。二「蔵徳」 二「末伽梨〓【ku_a】賖梨子」と名づく。三一臣有り、名づけて「実徳」と曰う。 三「那闡邪毘羅肱子」と名づく。四一臣有り、「悉知義」と名づく。 四「阿耆多翅金欽婆羅」と名づく。五大臣、名づけて「吉徳」と曰う。 五「婆蘇仙」六「加羅鳩駄迦旃延」 六「尼乾陀若犍子」と名づく。 紙面画像を印刷 前のページ p294 次のページ 初版p258・259へ このページの先頭に戻る