巻次 信 304頁 表示設定 ブックマーク 表示設定 文字サイズ あ あ あ 書体 ゴシック 明朝 カラー あ あ あ テキスト情報 本文 画像情報 画像情報 本文 我、悪知識に遇いて三世の罪を造作せり。今、仏前にして悔ゆ。願わくは、後に更た造ること莫からん。願わくは、諸の衆生、等しく悉く菩提心を発せしむ。心を繫けて、常に十方一切仏を思念せん。復た願わくは、諸の衆生、永く諸の煩悩を破し、了了に仏性を見ること、妙徳の猶如くして等しからんと。 爾の時に世尊、阿闍世王を讃めたまわく、「善いかな、善いかな。若し人有りて、能く菩提心を発せん。当に知るべし。是の人は則ち諸仏大衆を荘厳すとす。大王。汝、昔已に毘婆尸仏のみもとにして、初めて阿耨多羅三藐三菩提心を発しき。是れより已来、我が出世に至るまで、其の中間に於いて、未だ曾て復た地獄に堕して苦を受けず。大王、当に知るべし。菩提の心は、乃し是くの如き無量の果報有り。大王、今より已往に、常に当に菩提の心を懃修すべし。何を以ての故に。是の因縁に従いて、当に無量の悪を消滅することを得べき故なり。」 爾の時に、阿闍世王、及び摩伽陀国の、人民挙って座よりして起ちて、仏を遶ること三帀して辞退して宮に還りにき」と。已上抄出 又言わく(迦葉菩薩品)、「善男子。羅閲祇の王頻婆沙羅、其の王の太子、名づけて「善見」と曰う。業因縁の故に悪逆の心を生じて、其の父を害せんと欲するに便を得ず。爾の時に、悪人提婆達多、 紙面画像を印刷 前のページ p304 次のページ 初版p267・268へ このページの先頭に戻る