巻次 化本 391頁 表示設定 ブックマーク 表示設定 文字サイズ あ あ あ 書体 ゴシック 明朝 カラー あ あ あ テキスト情報 本文 画像情報 画像情報 本文 又、真実心の中の身業に、此の生死三界等の自他の依正二報を軽慢し厭捨す。又、真実心の中の意業に、彼の阿弥陀仏及び依正二報を思想し観察し憶念して、目の前に現ぜるが如くす。又、真実心の中の意業に、此の生死三界等の自他の依正二報を軽賤し厭捨すと。乃至 又、決定して「釈迦仏、此の『観経』に三福九品・定散二善を説きて、彼の仏の依正二報を証賛して、人をして欣慕せしむ」と深信すと。乃至 又、深心の深信とは、決定して自心を建立して、教に順じて修行し、永く疑錯を除きて、一切の別解・別行・異学・異見・異執の為に退失傾動せられざるなりと。乃至 次に行に就いて信を立てば、然るに行に二種有り。一には正行、二には雑行なり。「正行」と言うは、専ら往生経の行に依りて行ずるは、是れを「正行」と名づく。何者か是れや。一心に専ら此の『観経』・『弥陀経』・『無量寿経』等を読誦する。一心に彼の国の二報荘厳を専注し思想し観察し憶念する。若し礼せば、即ち一心に専ら彼の仏を礼する。若し口に称せば、即ち一心に専ら彼の仏を称せよ。若し讃嘆供養せば、即ち一心に専ら讃嘆供養する。是れを名づけて「正」とすと。 紙面画像を印刷 前のページ p391 次のページ 初版p335へ このページの先頭に戻る