巻次 化本 425頁 表示設定 ブックマーク 表示設定 文字サイズ あ あ あ 書体 ゴシック 明朝 カラー あ あ あ テキスト情報 本文 画像情報 画像情報 本文 百年に、袈裟変じて白からん。千四百年に、四部の弟子、皆、猟師の如し。三宝物を売らん。爰に曰わく、千五百年に、〓【ku_a】睒弥国に二の僧有りて、互いに是非を起こして遂に殺害せん。仍って、教法、龍宮に蔵まるなり。」 『涅槃』の十八及び『仁王』等に、復た此の文有り。此れ等の経文に準うるに、千五百年の後、戒・定・慧有ること無きなり。 故に『大集経』の五十一に言わく、「我が滅度の後、初めの五百年には、諸の比丘等、我が正法に於いて解脱堅固ならん 初めに聖果を得るを名づけて「解脱」とす。次の五百年には禅定堅固ならん。次の五百年には多聞堅固ならん。次の五百年には造寺堅固ならん。後の五百年には闘諍堅固ならん。白法隠没せん」と云云。 此の意、初めの三分の五百年は、次いでの如く戒・定・慧の三法、堅固に住することを得ん。即ち上に引く所の正法五百年、像法一千の二時、是れなり。造寺已後は、並びに是れ末法なり。故に基(慈恩)、『般若会の釈』(金剛般若論会釈)に云わく、「正法五百年、像法一千年、此の千五 紙面画像を印刷 前のページ p425 次のページ 初版p361・362へ このページの先頭に戻る