巻次
化末
445頁
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受けず。是の故に、願わくは、仏、此の閻浮提の一切国土に於いて、彼の諸鬼神、分布安置して、護持の為の故、一切諸の衆生を護らんが為の故に、我等、此の説に於いて随喜せんと欲う」と。
 仏の言わく、「是くの如き、大梵、汝が所説の如し」と。
 爾の時に、世尊、重ねて此の義を明かさんと欲しめして、偈を説きて言わく、

世間に示現するが故に、導師、梵王に問わまく、
此の四天下に於いて、誰か護持し養育せんと。
是くの如き天師・梵・諸天王を首として、
兜率・他化天・化楽・須夜摩、
能く此くの如き四天下を護持し養育せしむ。
四王及び眷属、亦復能く護持せしむ。
二十八宿等及以び十二辰・
十二天童女、四天下を護持せしむ。
其の所生の処に随いて、龍・鬼・羅刹等、
他の教を受けずは、彼に於いて還りて護を作さしむ。