巻次
化末
454頁
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過去の諸仙衆、及以び諸天仙・
星辰・諸の宿曜、亦嘱し分布せしめき。
我、五濁世に出でて、諸魔の怨を降伏して、
大集会を作して、仏の正法を顕現せしむ。乃至
一切の諸天衆、咸く共に仏に白して言さく、
我等、王の処の所にして、皆、正法を護持し、
三宝の種を熾燃ならしめ、三精気を増長せしめん。
諸の病疫・飢饉及び闘諍を息めしむと。」乃至略出

 「提頭頼吒天王護持品」に云わく、「仏の言わく、「日天子・月天子、汝、我が法に於いて護持し養育せば、汝、長寿にして諸の衰患無からしめん」と。
 爾の時に復た百億の提頭頼吒天王・百億の毘楼勒叉天王・百億の毘楼博叉天王・百億の毘沙門天王有り。彼等同時に、及び眷属と座よりして起ちて衣服を整理し、合掌し敬礼して是くの如きの言を作さく、「大徳婆伽婆。我等各各、己が天下にして、懃に仏法を護持し養育を作さん。三宝の種、熾然として久しく住し、三種の精気、皆悉く増長せしめん」と。乃至
 「我、今亦、上首毘沙門天王と同心に、此の閻浮提と北方と諸仏の法を護持す」と。」已上略抄
 『月蔵経』巻第八「忍辱品第十六」に言わく、「仏の言わく、「是くの如し、是くの如し。汝