巻次
化末
463頁
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首相、緯を右にして魏を左にす。」蓋に云わく、便ならずや。『礼』に云わく、「左道乱群をば、之を殺す。」豈に右は優りて左は劣るに非ずや。皇哺謐が『高士伝』に云わく、「老子は楚の相人、温水の陰に家とす。事を常従子に押し。常子、疾有るに及びて、李耳往きて疾を問う。」焉に嵆康の云わく、「李耳、涓子に従いて九仙の術を学ぶ。」撥するに太史に云わく、衆画を等しきが、「老子、左腋を剖いて生まる」と云わず。既に正しく出でたること無し。承信すべからざること明らけし。験らかに知りぬ。戈を揮い翰を操れば、蓋し文武の先、五気・三光は、寔に陰陽の首なり。是を以て釈門には右に転ずること、且た人用を快しくす。張陵、左道にす。逆天の常に信ず。何んとなれば、釈迦、無縁の慈を超えて有機の召に応ず。其の迹を語るなり。」乃至
 「夫れ釈氏は、天上天下に介然として、其の尊に居す。三界六道、卓爾として、其の妙を推す。」乃至
 外論に曰わく、「老君、範と作す、唯孝、唯忠。世を救い人を度す。慈を極め愛を極む。是を以