巻次 化末 464頁 表示設定 ブックマーク 表示設定 文字サイズ あ あ あ 書体 ゴシック 明朝 カラー あ あ あ テキスト情報 本文 画像情報 画像情報 本文 て、声教、永く伝え、百王、改まらず。玄風、長く被らしめて、万古、差うこと無し。所以に国を治め家を治むるに常然たり、楷式たり。釈教は義を棄て親を棄て、仁ならず、孝ならず。闍王、父を殺せる、翻じて〓【ken_b】無しと説く。調達、兄を射て無間に罪を得。此れを以て凡を導く、更に悪を長すことを為す。斯れを用て世に範とする、何ぞ能く善を生ぜんや。此れ逆順の異、十なり。」 内喩に曰わく、「義は乃ち、道徳、卑しゅうする所、礼は忠信の薄きより生ず。璅仁、匹婦を譏り、大孝は不匱を存す。然うして凶に対かいて歌い咲う。中夏の容に乖す。喪に臨みて盆を扣く、華俗の訓に非ず 原壌母死して、騎棺して譏らず。子桑死するとき、子貢弔う。四子相視て歌う。孔子、時に助けて祭りて咲う。荘子妻死す。盆を扣きて歌うなり。故に之を教うるに孝を以てす。天下の人父たるを敬する所以なり。之を教うるに忠を以てす。天下の人君たるを敬する所以なり。化、万国に周し、乃ち明辟の至るなり。仁、四海に形る。実に聖王の臣、孝なり。仏経に言わく、「識体、六趣に輪回す。父母に非ざる無し。生死変易す。三界、熟か怨親を弁えん。」又言わく、「無明、慧眼を覆う。生死の中に来往す。往来して、之、所作す。更に互いに父子たり。怨親、数しば知識たり。知識、数しば怨親たり。」是を以て、沙門、俗を捨て真に趣く。庶類を天属に均しゅうす。栄を遺てて道に即く。含気を己親に等しゅうす 行、普く正しきの心、等しく普き親の志。且た道は清虚を尚ぶ。爾は恩愛を重くす。法は平等を貴ぶ。爾、怨親を簡わんや、豈に惑に非ずや。勢競、親を遺る。文史明事、斉桓・楚穆、此れ其の流なり。以て聖を訾らんと欲う、豈に謬れるに不ずや。爾、道 紙面画像を印刷 前のページ p464 次のページ 初版p391・392へ このページの先頭に戻る