巻次
化末
468頁
表示設定
ブックマーク
表示設定
文字サイズ
書体
  • ゴシック
  • 明朝
カラー
テキスト情報
本文
画像情報
画像情報
本文

疾疫、競い起こり、人民、飢饉す。互いに相残害す。若し人、戒を持てば、多く諸天、威光を増足す。修羅減少し、悪龍、力無し、善龍、力有り。善龍、力有れば、風雨、時に順じ、四気和暢なり。甘雨降りて、稔穀豊かなり。人民安楽にして、兵戈戦息す。疾疫、行ぜざるなり。」乃至
 君子曰わく、「道士大霄が『隠書』、元上が『真書』等に云わく、「元上大道君、治、五十五重無極大羅天の中、玉京の上、七宝台・金床・玉机に在り。仙童玉女の侍衛する所、三十二天三界の外に住す。」『神仙五岳図』を案ずるに云わく、「大道天尊は大玄都・玉光州・金真の郡・天保の県・元明の郷・定志の里を治す。災、及ばざる所なり。」『霊書経』に云わく、「大羅は是れ五億五万五千五百五十五重天の上天なり。」『五岳図』に云わく、「「都」は都なり。太上大道、道の中道、神明君最、静を守りて太玄の都に居り。」『諸天内音』に云わく、「天、諸仙と楼都の鼓を鳴らす。玉京に朝晏して、以て道君を楽しましむ」と。」
 道士の上ぐる所の経の目を案ずるに皆云わく、「宋人陸偱静に依りて一千二百二十八巻を列ねたり。」本、雑書諸子の名無し。而るに道士、今列ぬるに乃ち二千四十巻有り。其の中に多く『漢書』「芸文志」の目を取りて、忘りに八百八十四巻を註して、道の経論とす。乃至
 陶朱を案ずれば即ち是れ范蠡なり。親り越の王勾践に事えて、君臣、悉く呉に囚われて、屎を嘗め尿を飲んで、亦以て甚だし。又復、范蠡の子は斉に戮さらる。父、既に変化の術有らば、