巻次 化末 469頁 表示設定 ブックマーク 表示設定 文字サイズ あ あ あ 書体 ゴシック 明朝 カラー あ あ あ テキスト情報 本文 画像情報 画像情報 本文 何ぞ以て変化して之を免るること能わざらん。『造立天地の記』を案ずるに称すらく、「老子、幽王の皇后の腹の中に託生す。」即ち是れ幽王の子なり。又、身、柱史たり。復た是れ幽王の臣なり。『化胡経』に言わく、「老子、漢に在りては東方朔とす。」若し審らかに爾らば、知りぬ。幽王、犬戎の為に殺せらる。豈に君父を愛して神符を与えて、君父をして死せざらしめざるべけんや。乃至 「陸偱静が『目録』を指す。既に正本無し。」何ぞ謬の甚だしきをや。然るに、偱静、目を為すこと、已に是れ大偽なり。今、『玄都録』、復た是れ偽中の偽なり。乃至」 又云わく(弁正論)、「「『大経』(涅槃経)の中に説かく、「道に九十六種有り。唯仏の一道、是れ正道なり。其の余の九十五種に於いては皆是れ外道なり」と。朕、外道を捨てて、以て如来に事う。若し公郷有りて、能く此の誓に入る者は、各おの菩薩の心を発すべし。老子・周公・孔子等、是れ如来の弟子として化を為すと雖も、既に邪なり。止是れ世間の善なり。凡を隔てて聖と成ること能わず。公郷・百官・侯王・宗室、宜しく偽を反し真に就き、邪を捨て正に入るべし。 紙面画像を印刷 前のページ p469 次のページ 初版p395・396へ このページの先頭に戻る