巻次 化末 472頁 表示設定 ブックマーク 表示設定 文字サイズ あ あ あ 書体 ゴシック 明朝 カラー あ あ あ テキスト情報 本文 漢文 画像情報 画像情報 本文 大智律師(元照)の云わく(盂蘭盆経疏新記)、「「神」は、謂わく、鬼神なり。総て四趣・天・修・鬼・獄に収む」と。 度律師(戒度)の云わく(観経扶新論)、「魔は即ち悪道の所収なり」と。 『止観』(摩訶止観)の「魔事境」に云わく、「二には魔の発相を明かすには、管属に通じて、皆、称して「魔」とす。細しく枝異を尋ぬれば、三種を出でず。一には慢悵鬼、二には時媚鬼、三には魔羅鬼なり。三種の発相、各各不同なり」と。 源信、『止観』(摩訶止観)に依りて云わく(往生要集)、「魔は煩悩に依りて菩提を妨ぐるなり。鬼は病悪を起こす。命根を奪う。」已上 『論語』に云わく、「季路問わく、「鬼神に事えんか」と。子の曰わく、「事うること能わず。人、焉んぞ能く鬼神に事えんや」と。」已上抄出 竊かに以みれば、聖道の諸教は行証久しく廃れ、浄土の真宗は証道今盛りなり。 然るに、諸寺の釈門、教に昏くして真仮の門戸を知らず、洛都の儒林、行に迷うて邪正の道路を弁うること無し。 斯を以て、興福寺の学徒、 太上天皇 諱尊成〔「後 漢文 竊以聖道諸教行証久廃、浄土真宗証道今盛。然諸寺釈門、昏教兮不知真仮門戸、洛都儒林、迷行兮無弁邪正道路。斯以興福寺学徒、奏達 太上天皇 諱尊 紙面画像を印刷 前のページ p472 次のページ 初版p397・398へ このページの先頭に戻る