巻次 化末 476頁 表示設定 ブックマーク 表示設定 文字サイズ あ あ あ 書体 ゴシック 明朝 カラー あ あ あ テキスト情報 本文 漢文 画像情報 画像情報 本文 厚を仰ぐ。慶喜、弥いよ至り、至孝、弥いよ重し。 茲れに因りて、真宗の詮を鈔し、浄土の要を摭う。唯、仏恩の深きことを念じて、人倫の嘲を恥じず。若し斯の書を見聞せん者、信順を因とし、疑謗を縁として、信楽を願力に彰し、妙果を安養に顕さんと。 『安楽集』に云わく、「真言を採り集めて往益を助修せしむ。何となれば、前に生まれん者は後を導き、後に生まれん者は前を訪え。連続無窮にして、願わくは休止せざらしめんと欲す。無辺の生死海を尽くさんが為の故なり」と。已上 爾れば、末代の道俗、仰いで信敬すべきなり。知るべし。 『華厳経』の偈に云うが如し、「若し、菩薩、種種の行を修行するを見て、善・不善の心を起こすこと有りとも、菩薩、皆、摂取せん」と。已上顕浄土真実教行証文類六 漢文 至孝弥重。因茲鈔真宗詮、摭浄土要。唯念仏恩深、不恥人倫嘲。若見聞斯書者、信順為因、疑謗為縁、信楽彰於願力、妙果顕於安養矣。爾者末代道俗、可仰信敬也。可知。 紙面画像を印刷 前のページ p476 次のページ 初版p400・401へ このページの先頭に戻る