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釈迦如来、楞伽山にして、衆の為に告命したまわく、南天竺に、龍樹菩薩、世に興出して、悉く能く有無の見を摧破せん。
大乗無上の法を宣説し、歓喜地を証して安楽に生ぜん。
『十住毘婆沙論』を造りて、難行の嶮路、特に悲憐せん。
易往の大道、広く開示せん。恭敬心を以て執持して、名号を称して疾く不退を得べし。信心清浄なれば、即ち仏を見たてまつると。
天親菩薩、『論』を作りて説かく、修多羅に依りて真実を顕す。
横超の本弘誓を光闡し、不可思議の願を演暢したまえり。
本願力の回向に由るが故に、具縛を度せんが為に一心を彰す。
功徳の大宝海に帰入すれば、必ず大会衆の数に入る

漢文

釈迦如来楞伽山 為衆告命南天竺
龍樹菩薩興出世 悉能摧破有無見
宣説大乗無上法 証歓喜地生安楽
造十住毘婆沙論 難行嶮路特悲憐
易往大道広開示 応以恭敬心執持
称名号疾得不退 信心清浄即見仏
天親菩薩作論説 依修多羅顕真実
光闡横超本弘誓 演暢不可思議願
由本願力回向故 為度具縛彰一心
帰入功徳大宝海 必獲入大会衆数