巻次
高僧
599頁
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(7)こころはひとつにあらねども

雑行雑修これにたり
浄土の行にあらぬをば
ひとえに雑行となづけたり

(8)善導大師証をこい

定散二心をひるがえし
貪瞋二河の譬喩をとき
弘願の信心守護せしむ

(9)経道滅尽ときいたり

如来出世の本意なる
弘願真宗にあいぬれば
凡夫念じてさとるなり

(10)仏法力の不思議には

諸邪業繫さわらねば
弥陀の本弘誓願を
増上縁となづけたり

(11)願力成就の報土には

自力の心行いたらねば
大小聖人みなながら
如来の弘誓に乗ずなり

(12)煩悩具足と信知して

本願力に乗ずれば
すなわち穢身すてはてて
法性常楽証せしむ